音楽詩劇研究所主催
国際交流基金 2024年度舞台芸術国際共同制作事業
黒潮プロジェクト 台湾─与那国─済州
東盛あいか 俳優
1997年生まれ。与那国島出身の監督・俳優。京都造形芸術大学映画学科俳優コース卒業。与那国島が舞台の監督・主演作品『ばちらぬん』がぴあフィルムフェスティバル2021グランプリを受賞し、国内外で注目される。北海道・十勝の原風景を描いた映画『馬橇の花嫁』(2024年)で主演を務めるなど俳優としての幅を広げながら、消滅危機言語である与那国語について学び、発信する活動をライフワークとして継続。近年は、与那国語とラップと融合させて発信する活動にも力を注ぐ。沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル理事。
ムン・ソクポム 済州島民謡
忘失されつつある無形文化財・済州島民謡を所作とともに創造的に伝承する。活動領域はパフォーマンス、演劇、映画など多岐にわたり、釜山映画評論家協会新人賞、文化芸術における「誇り高い済州人賞」などを受賞。創作オペラ『順伊おじさん』、ソルムンデハルマン祭への出演歴や、石の遺産に関する国際芸術交流でオーストリアやアイルランドから招聘された経験も。済州島4・3事件を描き、米国サンダンス映画祭でワールドグランプリを受賞した『チスル』(2012年、オ・ミョル監督)の主要キャストを演じた。
チャン・ジェヒョ 打楽器
韓国伝統音楽とワールドミュージックの融合を目指し、国際的な活動を展開する打楽器奏者。ソウル市立国楽管弦楽団と打楽器グループ Puri を経て、2006年にソナギ・プロジェクトを創設。音楽フェスティバルの音楽監督・芸術監督を務めるなど多方面で活躍し、平昌冬季オリンピックでは開・閉会式の音楽助監督を務めた。視覚障がい者を中心とする韓国伝統打楽器オーケストラ「Korean Traditional Music Orchestra of the Blind」の監督として、2022 FIFAワールド杯カタール大会に出演。富山県で開催の「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」とも継続的に交流する。
パク・スナ 伽耶琴
日本に生まれ、幼少から民族学校でカヤグムに親しみ、ピョンヤンと韓国でそれぞれ異なる伝統芸術を受け継ぐ師匠達に師事。朝鮮大学校師範教育部音楽科を経て、金剛山歌劇団カヤグムソリストに。韓国にわたり、国立韓国芸術総合学校伝統芸術専門士卒業。2021年に韓国 KBS 国楽大賞弦楽賞を受賞。現在は国立韓国芸術総合大学、国立ソウル大学等で講師を務める。自身のアイデンティティの対象でもあるカヤグムの深い音色の響きは聞く者の琴線を震わし、新しい次元の音楽世界に向かっている。
リ・リーチン 李俐錦 中国笙
台湾の笙(シェン)奏者、作曲家、即興演奏家、パフォーマー。近年は主に台湾とヨーロッパを往来し、伝統的な楽器を現代の国際的な舞台芸術空間に融合させることに注力する。音楽スタイル、身体の動き、即興的な構成など様々な芸術形態に笙を応用することで、表現の幅を押し広げている。2023年に終えたニューヨーク・フェローシップでは、多文化的かつジャンルレスな舞台芸術を探求し、楽器演奏と舞台上の身体動作の融合を観察・研究しながら笙を演奏することで、伝統的な要素を打破する方法を模索した。|official website
任炅娥 チェロ
宮城県仙台市出身。東京音楽大学を経て、同大学院科目履修修了。現在、ソロ・室内楽・オーケストラ等で演奏し、チェロ講師として後進の指導にもあたる。オーケストラ・トリプティーク団員、板橋区演奏家協会会員。NPO法人いろはリズム副理事。
© mikomex
今本晶子 フルート(沖縄公演)
同志社女子大学学芸学部音楽学科卒業。桐朋オーケストラアカデミー研修課程修了。ドイツ・ハノーファー音楽演劇大学大学院修了。学部在学中にオーケストラ定期演奏会においてソリストとして共演。フルート協会主催新人演奏会にて優秀賞受賞。これまでに野村美智子、清水信貴、マリーナ・ピッチニーニの各氏に師事。
© KOS-CREA
金野紗綾香 フルート(東京公演)
東京音楽大学器楽科卒業。同大学大学院修士課程修了。1999年~2014年までシエナ・ウィンド・オーケストラのフルート奏者を務める。昭和音楽大学、長野県小諸高等学校音楽科非常勤講師。聖徳大学附属取手聖徳女子高等学校音楽科兼任講師。
荒井康太 打楽器
伊豆諸島最南端の孤島、青ヶ島の太鼓や島唄や踊りに慣れ親しみ育つ。島の伝統太鼓の名手でもある。カメルーンに渡り現地のリズムをエッセンスとしたドラミングを学ぶ。近年は東アジアの呼吸を探求中。アフリカやアジアの民族音楽の豊かなエネルギーを吸収した特異な感性とリズムが創り出す自然体なグルーヴで太鼓の魅力を体現している。
© Toru Takagi
山田有浩 舞踏
鹿児島県出身。音楽活動・研究を経て2011年より踊りはじめる。室伏鴻、岩名雅記にダンス、舞踏を師事。国内外でのソロ公演や出演作多数。2024年秋より毎月同時刻、無音+自然光でガラス板の上に身を置くシリーズを始動。渓谷での不定期公演などもある。重度訪問介護や文藝誌への執筆等も行なう。|official website
上田惠利加 コーラス
クルドの口頭伝承への関心から、度々「クルディスタン」へ赴き、現地での生活の中で蒐集した民謡を歌っている。『世界の公用語事典』(2022年、丸善出版)クルド語パート執筆協力。トルコ・イラクのメディアに多数出演(Rudaw、Waar TV等)。2023年、2024年、クルド人音楽家・研究者のSerdar Cananを招聘し、コンサートツアー、音楽劇、ワークショップを主催し共演。
鄭梨愛 舞台美術
美術家。朝鮮大学校研究院総合研究科美術専攻卒業。自身の家族史やルーツと向き合いながら、絵画、映像、インスタレーションなど様々なメディアを用いて作品を制作。近年の展示に『「死を肖像する」鄭梨愛×金セッピョル 文化人類学とアートの協働がひらく地平』(2024年)などがある。朝鮮大学校教育学部美術科非常勤講師。
高山剛 映像
写真や映像を使い視覚的にストーリーを伝える活動を行う。約14年間米国と中国に滞在し制作活動を行う。2018年に拠点を東京へ移し映像制作会社を設立。2024年から瀬戸内海の離島にて制作の拠点作りをしている。
[音楽詩劇研究所]
*名前をクリックすると各 artists ページへ移動します
© 2015-2024 Jun Kawasaki, Music and Poetic Drama Laboratory