ユーラシア大地の詩 〜チュルクの叙事詩人Saadet〜
サーデット・テュルキョズはトルコとヨーロッパの即興演奏シーンを長年わたり歩いてきた。東トルキスタン(ウイグル自治区)から政治難民としてイスタンブールに辿り着いたカザフ系の両親の下に生まれ、幼い頃に同地のカザフ・コミュニティーの長老たちから学んだ中央アジアの語り物と、日常聞こえてくるコーランの響きと自由な節回しが、後のスタイルの原点となる。20歳でスイスのチューリッヒに移り住み、フリージャズや即興音楽に出会い、それが自身の音楽的ルーツに塗り重なって、今の独特のスタイルに至る。
チュルク族の移動の叙事詩を現代に甦らせるサーデットのパフォーマンスが、ユーラシアの道を浮上させる。
2018年9月29日 楽道庵(東京)
サーデット・テュルキョズ ソロ・コンサート&ワークショップ
主催:楽道庵 共催:音楽詩劇研究所
アーニャ・チャイコフスカヤ ウクライナの古謡を歌う
トーキョー スィーニー オーズィラ
アーニャ・チャイコフスカヤは、ドネツクで生まれ、幼少はサハリンで育つ。ロシアのペテルブルグで、ウクライナ古謡を研究し、民俗音楽の現代を模索するなかで、ソ連時代よりロシアの前衛音楽界を牽引してきた、ウラジーミル・ボルコフ、ヴァチェスラフ・ガイボロンスキーと出会い、今回初のトリオ作品の録音『Syneye ozero』制作。
日本での単独公演ではあえて「トリオ」と同じ編成でウクライナ古謡を響かせる。
2018年10月1日 公園通りクラシックス(東京)
アーニャ・チャイコフスカヤ(ヴォーカル) 河崎純(コントラバス) 金子雄生(コルネット)
石塚俊明(パーカッション) 三浦宏予(ダンス)
主催・制作:音楽詩劇研究所
マリーヤ・コールニヴァ初来日企画! ミニLIVEと音ヨガ
オーロラの声に身をまかせて
ロシアのイルクーツクに生まれ、シベリアの広大な草原に暮らすさまざまな民族の声や唱を吸収したマリーヤ・コールニヴァによる、ミニ・ライブと音ヨガを体験できる癒しをテーマにしたワークショップ。
2018年10月2日 タタミスタジオ蕨(埼玉県川口市)
マリーヤ・コールニヴァ(ヴォーカル、ワークショップ講師)
河崎純(ディレクター、コントラバス) 亞弥(舞踏) 小沢あき(ギター) 津田健太郎(声)
たむらひろし(シンギングボウル)
主催・制作:音楽詩劇研究所 協力:株式会社BF.REC、タタミスタジオ蕨
photo: mikomex
特別講義 &トーク
音nity(Oto-nity)in 慶応義塾大学三田キャンパス
ウクライナ古謡や喉歌など伝統的な表現から、よりアバンギャルドで現代的な表現まで、幅広いゲストアーティストの活動を、彼女たちの個人史やファミリーヒストリーまで遡りつつ紐解く特別講義。知られざるユーラシアンミュージシックの現在が慶應三田キャンパスに登場!
2018年10月2日 慶応義塾大学 三田キャンパス 北館ホール
ゲスト:アーニャ・チャイコフスカヤ マリーヤ・コールニヴァ サーデッド・テュルコズ サインホ・ナムチラク
ナビゲーター:河崎純
主催: Keio ABR(慶應義塾大学) 制作:音楽詩劇研究所
photo: mikomex
関連イベント
ユーラシアンオペラプロジェクト 2018
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