ユーラシアンオペラ
終わりはいつも終わらないうちに終わっていく
バイカル・黒海プロジェクト2017バージョン 作曲:河崎純
photo: mikomex
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2015年、タデウシュ・カントール生誕100年記念祭(シアターX 主催)で総勢17名のキャストにより初演された「終わりはいつも終わらないうちに終わっていく」。本作は“ユーラシアンオペラ”として2016年よりアルメニア(コーカサスプロジェクト)、ロシア(モスクワミーティング)と、ユーラシア大陸を巡演しながら伝統音楽の歌手や即興演奏のアーチストとのコラボレーションを行ってきました。
古来ユーラシア大陸にはシルクロードがありました。いま私たちは新たな道をつくりながらゆく「まれびと」。極東日本とアジア、ヨーロッパ各地の音楽の出会い、そこから生まれる新たなユーラシアの道。
ロシアと中国の国境地域に暮らした、北東アジアの少数民族、遊牧・狩猟民族の20世紀。二つの世界大戦、ロシア革命、中華人民共和国の成立。失われ行く言語、シャマニズムなどの慣習。それらを描く中国の現代小説を翻案し、21世紀の神謡集を歌います。歌と独自の合唱システムによるこの音楽劇は、多くのローカリティやマイノリティを遡り、ロルカの創作や、ガルシア・マルケスなど現代の中南米等のラテンアメリカアートの系譜にもつらなる「北東アジアのマジックリアリズム」とも言えます。
2017年はゲストにヤン・グレムボツキー(ヴァイオリン)、小森慶子(クラリネット)チェ・ジェチョル(韓国打楽器)を迎え、新たに作曲された室内楽版の音楽を中心に再構成した「バイカル・黒海プロジェクト2017バージョン」を初演。また神田・楽道庵ではコメンタリー付きのショーケースとして上演しました。
2017年6月22日
公園通りクラシックス(東京)
ヤン・グレムボツキー(ヴァイオリン) 小森慶子(クラリネット) 小沢あき(ギター)
河崎純(コントラバス) チェ・ジェチョル(韓国打楽器)
歌:三木聖香 津田健太郎 坪井聡志 吉松章
ダンス:亞弥 三浦宏予
2017年7月3日
楽道庵(東京)
小沢あき(ギター) 河崎純(コントラバス)
歌:三木聖香 津田健太郎 坪井聡志 吉松章
ダンス:亞弥 三浦宏予
構成・演出・作曲:河崎純
音楽監督:小沢あき 舞台監督:白澤吉利
演出助手・宣伝美術・記録映像:三行英登 記録写真:mikomex
ユーラシアンオペラ=21世紀の神謡集=北東アジアのマジックリアリズム
© 2015-2017 Jun Kawasaki, Music and Poetic Drama Laboratory