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終わりはいつも終わらないうちに終わっていく

バイカル・黒海プロジェクト2017バージョン  作曲:河崎純

構成・演出・作曲:河崎純  

舞台監督:白澤吉利

演出助手・宣伝美術・映像記録:三行英登

写真記録:烏賀陽弘道 mikomex

助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)

photo: 烏賀陽弘道

photo: mikomex

photo: 烏賀陽弘道

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東京

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春香伝考(初演)

ユーラシアンオペラ第2弾 うた・ことば・ものがたり

音楽詩劇 バイカル・黒海プロジェクト

 「春香伝」は最も良く知られている韓国の古い伝説で、パンソリによって語り継がれてきました。作者は知られていませんが、18世紀頃には完成され、パンソリを代表する5つの物語でも最も良く知られるものです。歌(語り物)の言葉は文字に残された言葉より音と言葉の関係は濃厚です。しかしわたしたちの多くは韓国の「ことば」をしりません。そして、ある時代、朝鮮半島の人たちは日本の言葉を知っていました。きびしい身分制度の下層社会中に生きる民衆の声が投影されるように、パンソリが苛烈なまでの愛をユーモアたっぷりに歌いあげてきた、お隣、韓国のこの素晴らしい伝統文化。しかしそれらの要素を用いない前提で作品を作り始めました。この作品を、遠い国々の、「文学」として文字に残された、たとえばシェイクスピアやギリシア悲劇を演じるのと同じようにはいかないのでは?という地点に立ち止まりつつ。

 春香伝の生まれた時代、李氏朝鮮時代と同じころ、日本でも、町人文化を中心に民衆の営みが残され、近松門左衛門の浄瑠璃など記録される文学「作品」の形として残されるようになってゆきます。しかし実のところ、ほとんど記録されなかった農民や身分制度の外にある人々はどのように暮らし、そこにどんな歌や踊りがあったのか。想像はさらにふくらみ、琉球、蝦夷、サハリンと様々な要素が絡み合いながら、たった一人の語り手の至芸によって語られてきた歌、日本語に翻訳された言葉は、現在の視点と解釈を伴い、歌、語り、ダンス、そしてゲストの神田晋一郎によるピアノとシンセサイザーの多彩な音色を用いて、解体、再創造されます。しかし物語の流れはほとんどそのままに進んで行きます。音楽詩劇研究所による歌・物語。



2017年9月16日

公園通りクラシックス


小沢あき(ギター) 河崎純(コントラバス) 

神田晋一郎(ピアノ、シンセサイザー) 三木聖香(ヴォーカル) 

亞弥 三浦宏予 

坪井聡志 津田健太郎 吉松章 アイケイイチ 白鳥加奈子 小野良太 山田史 山崎稚葉

シークレットゲスト: チェ・ジェチョル

2017年9月17日

公園通りクラシックス


ヤン・グレムボツキー(ヴァイオリン)

小森慶子(クラリネット) 

小沢あき(ギター)

河崎純(コントラバス )

チェ・ジェチョル(韓国打楽器)

歌:三木聖香 坪井聡志 津田健太郎 吉松章 アイケイイチ

ダンス:亞弥 三浦宏予

photo: mikomex